ドローンというと、有人の飛行機にはできなかったことができるメリットがたくさんあります。無人で空を飛ぶことができるので、有人の飛行機では危なかった飛行場所などに行き撮影ができます。しかしドローンの活用方法は空撮だけなのでしょうか？今回はドローンが空撮以外にどんなビジネスシーンで役立つかご紹介します。

空撮以外のドローン活用方法

ドローンは空撮以外にどんな活用方法があるのでしょうか？具体的にご紹介します。

点検や警備作業

広い範囲の点検や警備は人を雇わなければできず、コストがかかります。しかしドローンが活躍できれば効率よく作業をすることができます。

たとえば、太陽光発電所ではソーラーパネルに異常がないかチェックする必要がありますが、人がひとつずつ確認するのでは時間がかかります。ドローンであれば飛行できるので高いところにあるパネルの確認も短時間で行うことが可能。赤外線パネルなどを搭載すれば、迅速に確認作業を行うことができます。

農業

現在ドローンは農業分野で主に農薬を散布するのに活用されています。さらに農地の点検、警備作業もドローンによって行うことができるので人員コストの削減につながります。

害獣から農作物を守るためにドローンから音や光を出すなどといった使い方もされるようになってきています。農業分野ではドローンのさらなる活用が期待されており、作物の運搬や用具の運搬など、重いものを運搬できるかなどが試験されています。

測量

建設業において測量をする際にドローンが活用されており、需要も高まっています。低コストかつ素早く測量ができるため、近年のドローン操縦士の求人は測量関係が多くなっています。

ビジネス以外にも用いられているドローン

ドローンはビジネスシーン以外でも活用されています。具体例をご紹介します。

スポーツ分野

スポーツの世界でもドローンが活用されるようになってきています。たとえば、アメフトのフォーメーション確認です。上空から撮影することでフォーメーションが確認しやすくなります。またテニスなどではさまざまな角度から選手を撮影することで体の動かし方、スイングのフォームなどについてチェックが行われています。

レースなどのエンターテイメント

ドローンレースではスピードの出るドローンがレースを行い、迫力のある映像を撮影することができます。世界大会などが開催されるようになってきているため、賞金獲得のチャンスがあるかもしれません。

災害救助

災害発生時に、人が入れないようなところに迅速に入ることができるため、災害救助にもドローンが利用されています。速やかに人命救助に行きたいが、人が入れるのか分からない、人が入るには危険といった場所にもドローンは入りこむことができます。光学カメラ、赤外線カメラといったカメラを使い分けることによって、さまざまな情報を調査することができます。

撮影や調査以外にも、ドローンに物を搭載して災害救助に役立てることもできます。たとえば、火事の際に消火剤を散布する、水害の際にはロープや浮き輪を急いで届けるなど、救助側のリスクを減らして救助活動ができます。

生態調査

野生動物の生態調査でもドローンが活躍しています。人が入れないような山間部にもドローンなら入ることができます。人が近づくより、ドローンが遠隔操作で近づく方が動物にも警戒されにくく、動物の姿を自然に近い形で調査できるというメリットがあります。

ドローン活用の幅が広がる現代の課題

ドローンはさまざまな活用が期待されますが、同時に課題もあります。どのような課題があるのか解説します。

法整備の途中である

ドローンは新しく登場したものなので、法整備がされていっている途中といった段階です。ビジネス利用をする場合は制限があったり申請許可を出したりといった必要があるため誰もが自由に利用できるものではありません。また法整備が進むにつれ、今までできていたことができなくなるなどの変更を余儀なくされる可能性もあります。そのためドローンのビジネス的な活用は限定的となっています。

リスクがある

ドローンを利用する際に気をつけなければいけないのが事故です。無人で飛行するため、不測の事態で落下や接触の可能性はどうしても避けられません。人や物にぶつかってしまったりすれば責任をとらなければならないため、ドローンについて知識を深める、経験豊富な操縦士を雇用、育成する、保険に加入するなどして事故に備える必要があります。

また、事故のリスク以外にプライバシーを侵害してしまうリスクも考えなければなりません。ドローンが撮影した映像にプライバシーや肖像権を侵害するものが映っている場合は、許可を得たりぼかしを入れたりといった配慮が必要になります。

まとめ

ドローンは新しい技術ですが、どんどん活用方法が増えています。法整備が進んできており、ビジネス的な利用方法では、撮影のために申請許可をとる必要があるなど自由に利用しにくくなっています。そのためビジネスシーンで利用するためには、ドローンに関してしっかり知識を得る必要があります。また事故などのトラブルを少なくするためには、経験豊富なドローン操縦士を雇用、育成するといった人選も重要になってくるでしょう。

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