ドローンの緊急時でも慌てない!リターントゥホームを使おう!
ドローン撮影のとき、気になるのが緊急時のことです。たとえば送信機とドローンの通信が切れたらどうなるのでしょう。その場に墜落してしまうのでしょうか。実はリターントゥホームという機能がDJIドローンには搭載されており、ホームポイントに自動帰還できるようになっているのです。今回はこのリターントゥホーム機能について解説します。
リターントゥホームとは?
リターントゥホームとは、DJIドローンに搭載されている安全機能「フェイルセーフ」の一機能です。緊急時に、事前にGPSによって記録されたホームポイントに自動帰還して、ドローンの墜落を防いでくれる心強い機能なのです。ホームポイントは基本的に最後に離陸したポイントを指し、設定の必要はありません。もちろん、「任意」で設定することも可能です。とはいえ、リターントゥホームはあくまで緊急時用の機能です。日頃から安心安全な操縦を心掛けてくださいね。
そんなリターントゥホームですが、次の3つの種類があります。
・フェイルセーフRTH
・ローバッテリーRTH
・スマートRTH
一つずつ解説していきます。
フェイルセーフRTHとは
送信機との通信が途絶えたときに自動的に発動する機能です。送信機とは3秒、スマホとのWi-Fi通信とは20秒信号が途絶えると発動します。
ローバッテリーRTHとは
バッテリー残量が低下したときに自動的に発動します。ドローンのバッテリー残量は、気圧や高度・気温の影響も受けます。いつもは問題ない飛行時間が、ある条件下ではバッテリーが足りないということが起きるのです。そのため、余裕を持ってホームポイントに戻したいものです。初期設定ではバッテリー容量が残り30%時に警告が表示され、10秒以内に警告を解除しないと発動するようになっています。この警告を解除すると、自分で操作できるようになります。発動時に距離に対してバッテリーが少ないなど自動帰還ができないとドローンが判断すると、その場に着陸します。真下が海面であろうとも着陸しようとするので、注意が必要です。
スマートRTHとは
操縦者がRTHボタンを押したときに発動します。ドローン飛行中に機体を見失ってしまった時などに利用する機能です。ドローンの墜落事故は、目視でドローンを確認できない、長距離飛行時に操縦ミスをする、といったときに多数起こっています。このような場合は、迷わずリターントゥホームを起動させましょう。また、RTHボタンを再度押しなおせば解除することもできます。目視できたら解除するという使い方もできますよ。
リターントゥホーム作動時の帰還方法
リターントゥホームが作動した時、機体が100m以上離れている場合は、事前に設定しているフェイルセーフ高度までドローンが上昇し、10m/sの速度でホームポイントに帰還します。このとき、機体が100m以内になると、ドローン前方の障害物検知が作動をはじめます。障害物がある場合は5m前で減速し5秒間上昇したあと、再び前進し、障害物があると減速し…を繰り返します。以下の場合は例外の動作をします。
・GPS信号が弱い場合、コンパスが異常の場合
ホームポイントに戻れないことがあります。
・リターントゥホーム作動時に、機体がホームポイント地点から20m未満の場合
その場で着陸します。こちらも、気を付けなければ海面など危険な場所に着陸しようとするので注意が必要です。
・ドローンと送信機の通信が途絶えてリターントゥホームが発動した場合
通信がリンクできた時点で送信機による捜査が可能になります。
以上のように、ホームポイント地点周辺20m以内で飛行させる際には障害物や真下の状態など特に確認が必要です。
リターントゥホームの設定方法
リターントゥホームにはあらかじめ設定しておかなければならないことがあります。それはフェイルセーフ高度の設定と、前方ビジョンシステムが有効であるかのチェックの2点です。
フェイルセーフ高度の設定
初期値は30mになっています。周囲にあるものの高さがそれ以上の場合は高度を高めに設定しておく必要があります。しかし、高度は上げすぎると上昇までに時間がかかり、無駄にバッテリーを消費するので、その場その場に適した高さにすることが重要です。
前方ビジョンシステムが有効であるかのチェック
前方ビジョンシステムを有効にしていないと障害物検知機能が作動しません。そのためついうっかり無効のまま撮影に入ると、障害物にぶつかり墜落してしまう危険性があります。撮影前には必ず有効になっているか確認しましょう。
リターントゥホームは送信機とドローンの通信が切れたときや低バッテリーになったとき、操縦者が発動させたときの3つの場合に作動します。リターントゥホームでホームポイントに安全に機体が戻ってくるためには、前方ビジョンシステムを有効にしておかないといけないこと、フェイルセーフ高度の確認も大切であることがお分かりいただけたと思います。緊急時に備えてリターントゥホームをしっかり設定しておきましょう。
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