ドローンは近年活躍の場が増えてきました。ドローンに関する資格は民間の資格がありましたが、2022年に国家資格が登場しています。民間資格を取得することで国家資格を受ける際に免除があるなど民間資格取得にもメリットも。今回は、民間資格であるドローン検定を取得するメリットや試験内容についてご紹介します。

ドローン検定とは

ドローン検定は、正式には無人航空従事者試験という名称で、ドローン検定協会が主催しているのでドローン検定と呼ばれています。ドローンを扱う知識を身につけられる民間資格です。

どんな人におすすめの検定？

まずおすすめするのは、ドローン関係の仕事をしたいから資格を取得しようと考えている人です。仕事に活用しようと思った場合は、操縦技術だけでなく、利用に関する知識が必要になります。法律がどう関わってくるかなどの知識が身につくためビジネスシーンで活かすことが可能。

次にドローンについて全くの初心者の人にもおすすめです。ドローン検定は操縦経験がない人も受けられます。実技はなく筆記テストだけなので、これからドローンを扱いたいけれど、まずは知識をものにしてから扱いたいという初心者の人にもおすすめです。

ドローン検定を取得するメリット

検定取得のメリットについて解説します。

証明書が役立つ

ドローンは航空法によって飛行に制限がされています。国土交通省に許可をもらいドローンを飛ばすための申請が必要な場合、ドローン検定を証明書として添付できます。また、仕事でドローンを活用する場合に検定の証明書を持っていると、知識があることが客観的に証明できるので、クライアントへのアピールになります。

知識が身につく

ドローンの知識は、ただ操作しているだけでは身につきません。新しい技術なので独学で学ぶのも難しいです。検定に合格するため勉強すれば、ドローンを飛行させるうえで気をつけるべきことや法律に関することなどの知識を得られます。ドローンは新しい技術のため、法律が定まっておらず、法律がどんどん新しくなっている最中です。数年後には新しい法律ができていることもあるでしょう。そのため、誤った知識のままドローンを飛ばしてしまっており、実は法律違反になることをしていた…！といったことを防ぐことができます。

座学が免除される

ドローン検定の資格があると、ほかのドローン関連の資格を取得する際に、基礎技能講習の座学が免除されたり、免許取得に必要な受講時間が短縮されたりするなど、受講を免除されます。似たような資格取得の際は学んだ分の座学が短縮できるので、ドローン検定の取得は無駄にならないようになっているのです。

ドローン関係の仕事ができる可能性がアップする

検定の証明書を持っていることで、ドローン関係の仕事に就きたいと思ったときにクライアントにアピールできます。ドローンを使った仕事は、建築の測量や空撮の映像カメラマン、農業ドローンの操縦、警備や点検などです。まだまだ新しい職種なのでライバルは少ないでしょう。操縦テクニックと知識を高めておけば、仕事を受注できる確率がアップします。

ドローン検定の試験内容

ドローン検定には1級から4級まであり、級数によって問題の出題範囲や難易度が異なっています。実技はなく筆記のみで、マークシート方式で４つから正しいものをひとつ選ぶ試験です。1年に約6回テストが開催され、全国の会場から希望エリアを申し込みます。テストの申し込みはドローン協会のウェブサイトから、オンライン上で行いましょう。

どんな内容か

ドローンの用語や機体の構造などの基本的な知識、航空力学、電気電子工学などに関係するものまでさまざまな出題されます。ドローン検定協会から対策テキストが出ているので購入して勉強するのがよいでしょう。ドローンに関する法律はどんどん新しくなっているため、最新のテキストを購入するように注意してください。

ドローン検定の取得は難しい？

ドローン検定の合格率は75％から80％ほどで、さほど難しいテストではありません。しっかり勉強して挑みましょう。

級ごとの違い

４級、３級は簡単な内容になっています。２級の認定者数が2021年時点で5,996人、1級は3,238人で、1級は合格者がさらに少ないです。1級に合格すると、ドローン協会のホームページに希望すればプロフィールを記載してもらえるというメリットがあります。仕事でのアピールにつながる可能性があるので、1級取得を目指してみてはいかがでしょうか。

まとめ

ドローンは操縦が上手ければ仕事ができるのでは？と考える方もいるかもしれませんが、そうではありません。正しい知識を持つことが大切です。ドローンに関する法律は目まぐるしく変わるので、しっかり新しい知識を身につけなければいけません。正しい知識のもと飛行させなければ、法律に違反してしまう可能性があり、そうなってしまってはクライアントに大きな迷惑がかかってしまいます。ドローン検定は、筆記テストだけで実技がないので、操縦はしたことがないけれど、まずはテストに合格してから操縦をスタートさせたいという人でも挑戦できる検定です。これからドローンを活用したい方はぜひ検定についてチェックしてみてください。

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